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Python 3.9の特徴と新機能(後)

2020/11/06

Serdar Yegulalp InfoWorld

 Pythonの最新バージョン「Python 3.9」が10月初めにリリースされた。バージョン3.9では、言語の機能のほか、Python自体の開発サイクルにも変更が加わっている。Pythonの人気はここ数年で大きく高まり、データサイエンスや機械学習をはじめ、新興著しい分野での利用が急増した。Pythonの開発チームは、新たなニーズに対応していくための取り組みに力を入れている。今回の記事では、Python 3.9の主な特徴や新機能の概略を紹介する。

前回から続く)

型ヒントの新機能

Credit: 422737

 Pythonは、いくつか前のバージョンから、型ヒントのサポートを拡大してきた。型ヒントは主にlinterやコードチェッカー向けの機能だ。CPythonでの実行時に型は強制されないし、Pythonを静的型付け言語にする計画もない。だが、大規模なコードベースの堅牢性を確保するうえで、型ヒントは強力な機能である。

 Python 3.9では、型ヒントとアノテーションに関して2つの新機能が加わった。1つは、コレクション(リストや辞書など)の要素に対する型ヒントにおいて、組み込み型による記述が可能になったことだ。例えば、整数の要素を持つリストの型を「list[int]」と記述でき、typingライブラリの型は使わずに済む。

 もう1つは、Annotated型を使って、型ヒントに対してメタデータを柔軟に記述できるようになったことだ。例えば、C言語のchar型に相当する整数に対して、「Annotated[int, ctype("char")]」のように記述できる。デフォルトでは、Pythonはこうしたアノテーションに関して何も行わないが、linterなどで活用できる可能性が考えられる。

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