TOPSoftware > Python 3.9の特徴と新機能(後)

Software

Python 3.9の特徴と新機能(後)

2020/11/06

Serdar Yegulalp InfoWorld

内部処理の改良

 Pythonの開発チームは、内部処理の向上にも継続的に取り組んでおり、Python 3.9でもいくつかの点で改良が加わっている。

 1つは、モジュールの多段階初期化への対応拡大だ。C言語製の拡張モジュールのインポートの動作を、Python製の通常のモジュールに近づけるための仕組みである。Python 3.9では、標準ライブラリのモジュールのうち、_abc、audioop、_bz2、_codecs、_contextvars、_crypt、_functools、_json、_locale、operator、resource、time、_weakrefが、多段階初期化に新たに対応した。

 もう1つは、CPythonでの安定ABIへの対応の拡大だ。以前は、Pythonのメジャーリビジョン間でABIの互換性がなく、バージョンアップごとに拡張モジュールの再コンパイルが必要だったが、現在では、安定ABIのみを使用している拡張モジュールは、Python 3のその後のバージョンでもそのまま使えるようになっている。Python 3.9では、標準ライブラリのモジュールのうち、audioop、ast、grp、_hashlib、pwd、_posixsubprocess、random、select、struct、termios、zlibが、安定ABIに新たに対応した。

Python 3.9のその他の変更点

  • 標準ライブラリがIANA Time Zone Databaseをサポートした。適切に管理され広く使われているこのデータベースをPythonのdatetimeライブラリで直接利用できることは、文字通り時間の節約になる。
  • 文字列の接頭語と接尾語を簡単に取り除けるメソッドが加わった。新たに加わったremoveprefix()メソッドとremovesuffix()メソッドを使えば、指定した接頭語や接尾語を取り除いた文字列を得ることができ、よくある操作のために定型的処理を記述する手間がなくなる。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

↑ページ先頭へ