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司法省によるGoogle提訴、内容と経緯を振り返る(中)

2020/11/11

Steven J. Vaughan-Nichols Computerworld

 米司法省が10月20日に、米Googleを反トラスト法違反でワシントンDCの連邦地方裁判所に提訴した。検索と検索広告に対するGoogleの強大な支配力にメスを入れたいと司法省は考えている。しかし、訴訟の最終目標がそれだとしたら、司法省やアンチGoogle派の願いがかなう可能性は低い。

前回から続く)

Googleが覇権を握るまでの道のり

Credit: IDG

 筆者は検索技術を1970年代から利用し、NASA RECON、Dialog(現在はProQuestが運営)、OCLCといった最初期のオンラインデータベースシステムを使っていた。Web以前のインターネットでは、archie、Gopher、WAISを駆使していた。さらに、Larry Page氏とSergey Brin氏が1998年にGoogleを設立する前は、AltaVista、Excite、Lycosを長く使いこなしていた。

 そこに現れたのがGoogleだった。

 GoogleはPageRankという仕組みを取り入れた。検索語句とWebページとの適合度を判断する時に、そのページに検索語句が含まれているかどうかだけでなく、重要度の高いページからどの程度リンクされているかを加味するというものだ。この仕組みのおかげで、Googleはあっという間にライバルの検索エンジンを蹴散らした。設立から20数年がたった今でも、Googleの検索はライバルの上を行く。

 Googleはこの優位性を生かして、他社との間で有利な契約を結んだ。Androidの最大のライバルであるiPhoneでの検索に関する提携を、司法省がやり玉に挙げているのは、かなり皮肉めいて感じられる。Appleは、それ以外のあらゆる面ではGoogleと競争するが、検索エンジンに関しては、Googleより優れたものを開発するのは無理だと分かっているのだ。もし可能なら、自ら開発しているはずだ。

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