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司法省によるGoogle提訴、内容と経緯を振り返る(下)

2020/11/13

Steven J. Vaughan-Nichols Computerworld

 米司法省が10月20日に、米Googleを反トラスト法違反でワシントンDCの連邦地方裁判所に提訴した。検索と検索広告に対するGoogleの強大な支配力にメスを入れたいと司法省は考えている。しかし、訴訟の最終目標がそれだとしたら、司法省やアンチGoogle派の願いがかなう可能性は低い。

前回から続く)

Microsoftの訴訟の再来か否か

Credit: Derek Walter

 端的に言って、今回の事案はMicrosoftとは違う。1990年代にMicrosoftは、Webブラウザー界の主なライバルだった米Netscapeを打ちのめすことに成功した。WindowsにInternet Explorerをバンドルし、あらゆるPCベンダーにWindowsを受け入れさせるという手法だった。だがGoogleの件では、Googleの検索エンジンを使うようユーザーに強制することは誰もしていない(プライバシーを重視した「DuckDuckGo」の検索エンジンを使うよう設定したければ、ボタン1つで簡単にできる)。

 また、思い起こしてみれば、Microsoftに対する訴訟は司法省の「勝利」に終わったものの、それによって何が変わったわけでもない。Netscapeを最後に使ったのはいつのことだっただろうか。

 Googleに関して多くの人が心配しているのは、プライバシーについてだ。しかし、今回の訴訟は広告に主眼を置いている。そして、現時点でこの訴訟を後押ししている力の正体は政治だ。提訴に向けた推進力は、しばらく前から働いていた。

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