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Volvo Trucks、IoTとAIを生かしたコネクティビティ戦略を推進(前)

2020/11/24

Bob Violino Network World

 Volvo Trucksはトラックのスマート化を推進している。北米の幹線道路を日々行き交うトラックの中には、IoTセンサーやテレマティクス装置を搭載しているVolvo Trucksの車が35万台以上ある。車両の状態をセンサーで監視して、保守や分析のためのデータを送信する機能や、エンジンのソフトウエアを無線で更新する機能を備えたトラックだ。Volvo Trucksは、こうした車載技術と、バックエンドのアナリティクスプラットフォームを連携させることにより、膨大な数のデータレコードを瞬時に処理する。IoTとAIを生かすことで、診断に要する時間は70%、修理に要する時間は25%、それぞれ短縮された。

Credit: Wenjie Dong / Getty Images

 運送業者にとって、こうしたコネクテッドトラックを利用する最大のメリットは、稼働時間が伸びることだ。「これまで以上に効果的でプロアクティブな保守整備によって、車両の運行時間を最大限に増やし、運行の中断に伴うコストを最小限に抑えられる」と、Volvo Trucks North Americaでカスタマープロダクティビティソリューション担当ディレクターを務めるConal Deedy氏は言う。Volvo Trucks North Americaは、スウェーデンに本社を置く多国籍企業Volvo Groupの一員だ。

 Volvo Trucksがテレマティクスの活用を始めたのは2012年のことだった。最初は、運送業者がトラックとの間で情報を送受信したり故障コードをリアルタイムで監視したりできるリモート診断サービスを開発して、提供を開始した。さらに、セルラーネットワークの無線通信経由でソフトウエアやパラメーターを更新できるRemote Programmingサービスも発表した。

 エンジンやトランスミッションなど、車両の主要システムで問題が生じた時には、故障コードがトリガーされる。センサーがリアルタイムで収集するIoTデータから把握できるコンテキスト情報には、機械的な事象が発生した箇所や、問題発生時の状況(高度、気温、エンジン回転数、トルク負荷など)についての情報が含まれている。こうした機能により、所定の走行距離で行う従来型の点検整備と比べて、迅速かつ包括的な診断と修理を実現できる。また運送業者は、運転習慣、燃料消費、走行性能などの情報も得られる。

 Volvo Trucksはこの数年、アナリティクス機能の改良と拡大に力を入れている。アナリティクス製品を手がける米SAS Instituteと提携し、イベントストリーム処理やAIを活用できる先進的なプラットフォームを導入した。「SASのアナリティクスプラットフォームでは、複雑なルールを定義して、リモート診断のケースの作成方法や対処方法を強化できる」とDeedy氏は言う。

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