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ワークフロー自動化プラットフォームZapierとは(上)
2020/12/21
Zapierの仕組み
Zapierを使った自動化では、「このイベントが発生した時はこの処理を実行する」というIFTTT(If this, then that)式のルールを、直感的なインタフェースを使って設定する。こうして作成したひとまとまりの連携を「ザップ(Zap)」、処理開始の引き金となるイベントを「トリガー(Trigger)」、イベントを受けて行う個別の処理を「アクション(Action)」と呼ぶ。例えば、メールの受信というトリガーに対して、スプレッドシートへの記録というアクションを行うようにザップを作成できる。
次のような連携が例として考えられる。
- Googleスプレッドシートに新しい見込み客が加わった時に、Salesforceのレコードを更新する
- Slackにメッセージが投稿された時に、プロジェクト管理ツールAsanaで、メッセージの内容を反映したタスクを作成する
- ユーザーがメルマガの購読を申し込んだ時に、メール配信サービスMailchimpでそのアドレスを配信先に追加する
ワークフローの作成は簡単だ。手軽に済ませるなら、Zapierに用意されているテンプレートから選べばよい。CRMへの見込み客の登録や、ソーシャルメディアへのコンテンツの投稿など、よくある自動化のシナリオにすぐに対応できる。
独自のザップを作成したい場合は、ワークフローのトリガーとなるアプリケーションを選択し、そのアカウントを設定したうえで、アクション開始の契機となるイベントを選択する。次に、対象のアクションを実行するアプリケーションと、アクションの内容を指定する。
1つのトリガーに対して複数のアクションをひとつながりで実行するマルチステップのザップも作成できる。こうした柔軟性を生かして、Zapierはさまざまな自動化に活用できるが、現時点では、セールスやマーケティングに関連する用途が中心となっている。
ザップを作成する時には、アクション以外に、特定の条件下でのみアクションを実行するためのフィルタや、実行を保留する待機時間などの要素を設定して、カスタマイズできる。また、作成したワークフローが意図したとおりに動くかどうか、有効化の前にテストする機能もある。
有効化した後のザップの実行履歴を確認できる画面もある。