TOPCloud > Macもクラウド化、その意味は(前)

Cloud

Macもクラウド化、その意味は(前)

2021/01/05

Steven J. Vaughan-Nichols Computerworld

 米Amazon Web Services(AWS)が2020年12月に発表した「Amazon EC2 Macインスタンス」は、いわば「Mac mini as a Service」だ。似たようなサービスは、Virtual Mac OS X、MacStadium、MacinCloudなどいくつかあるが、いずれもニッチなクラウド事業者のサービスだった。今回AWSは、パブリッククラウドの雄として、米Appleの完全なサポートのもとで、Macインスタンスのサービスを提供する。

 このMacインスタンスは、AWSの「Nitro System」と、「Mac mini」の実機を組み合わせて実現されており、ストレージやネットワーキングの処理はNitro Systemが担う。Mac miniが搭載するのは米IntelのCore i7プロセッサだ(世間ではApple M1搭載Macが人気だが、このサービスに関しては、M1チップ対応は2021年第2四半期までは期待できず、第3四半期になったとしても不思議はない)。サポートするmacOSは、現時点ではMojave(10.14)とCatalina(10.15)だが、Big Sur(11.0)にも間もなく対応する。

 このサービスは万人向けではなく、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、Safariのアプリ開発者向けだ。しかし、Apple幹部のBob Borchers氏のコメントによると、Appleのコミュニティには2800万人以上の開発者がいるとのことなので、対象となり得るユーザーは十分に多い。

 このサービスで利用できるベアメタルインスタンス「mac1.metal」のMacは、vCPUが12個でメモリーは32Gバイト。Mac miniの実機を1Uラックにすっぽり収めてサービスを実現している。このスペックからすると、Macのパワーユーザーの中には、クラウドMacを試してみる人も多いと思う。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

↑ページ先頭へ