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クラウドの料金モデルがはらむ11の課題(下)

2021/01/29

Peter Wayner InfoWorld

 今回の記事では、クラウドの料金モデルがはらむ11の課題を取り上げる。

前回から続く)

他への移行は意外に面倒

Credit: Urupong / Getty Images

 最初にクラウドに移行してマシンをセットアップする時は、ハードルが非常に低い。ネットワークは高速で、クラウドへのデータ転送も料金がかからないことが多い。一方、他のクラウドに転出する時のデータの移行はそれなりに厄介だ。禁じられているわけではないが、スムーズな仕組みではない。

 したがって、料金が安いサービスに移行してコストを抑えるにはハードルがある。データアクセスが少ない演算処理中心のワークロードであれば、安価なサービスでマシンを立ち上げ直すのも難しくはない。だが、データを移行するとなると、その分の料金も必要となる。転送したバイト数に応じた料金がかかることが多い。

単なるオープンソースソフトウエアの場合もある

 イノベーションにあふれるクラウド事業者といえども、オープンソースプロジェクトに巧妙な名前をかぶせたものを、有償の「サービス」として提供しているケースもある。これは不当なことではない。ソフトウエアを動かすうえで費用がかかるのはサーバーだけではない。ソフトウエアの導入、更新、セキュリティ対策、安定稼働にも、時間とスキルが必要だ。オープンソースプロジェクトの中には、こうした手法で収益を上げるクラウド事業者を不快に思うところもあれば、パートナーになり得る存在と捉えるところもある。

 こうした有償サービスが果たしてお得なのかどうかは判断が難しい。対象のオープンソースソフトウエアの奥義をチームのメンバーにたたき込むよりは、提供されているサービスを利用する方が、ずっと安上がりなケースは多い。だが一方で、対象のソフトウエアに精通しているメンバーがいるのなら、自前でマシンをセットアップする方がはるかに安い可能性もある。サービスの料金体系で高額な利用パターンに当てはまる場合には特に有効だ。

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