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IT資産の管理、IoTの活用が広がる(前)

2021/02/02

Bob Violino Network World

 米調査会社451 ResearchでIoTを担当するシニアアナリストのIan Hughes氏によると、既存の物理システムにIoTを導入して、システムの環境面を詳しく把握するケースは多い。「コンピューティングリソースに数多くの機器が組み込まれ、データセンターなどで管理に利用されている」

 IoTは、建物のHVAC(暖房/換気/空調)システムなどの物理インフラについて追加的な情報を得るうえで活用できるとHughes氏は言う。データセンターでは、環境条件の測定やセキュリティ上の脅威の検知のために、建物や環境向けのIoT機器が必要になることが多い。

 どのようなIoTにせよ、導入で鍵を握るのは準備だ。「アプローチの方法によっては、生成するデータが多すぎたり、中身が役に立たなかったりする。測定のコンテキストを理解することが重要だ」とHughes氏は言う。

 また、IoTで組織の壁に風穴があき、文化的対立につながる場合もある。例えば、ITとOT(Operational Technology)とで役割が重なり合う部分から、縄張り争いや誤解が生じかねない。IT資産の管理にIoTを利用するには、こうしたグループ間の連携をこれまでより密にする必要があるかもしれないとHughes氏は指摘する。

 ITインフラの監視にIoTを利用する場合、管理やセキュリティの対象となる機器も増えるとDiDio氏は言う。「IoT対応デバイスが急増する結果、新たな脆弱性や、ネットワークへの新たな侵入口となり得る箇所が、数多く加わることになる」

 IT監視のためのIoTは、IoTのスモールスタートとしての導入も一考に値するとHughes氏は言う。「基本要素を取り入れることで、拡張の足がかりとなるインフラが得られる」。451 Researchの調査結果によると、まずは機器の基本的な監視から始める企業は多く、その後徐々に、機械学習を活用した予知保全の強化といった高度な機能を取り入れていく。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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