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5G展開を進める米通信キャリア、法人向け事業の勝算は(前)

2021/02/22

Andy Patrizio Network World

 通信キャリア各社は、土管屋であり続けることへの危機感に背中を押され、5Gの展開を急いでいる。米連邦通信委員会(FCC)が実施した5G向け周波数帯のオークションに数十億ドルを投じ、米国の主要都市で5Gの基地局を他社に先駆けてきめ細かく設置することを目指している。

 通信キャリアが収益源を多角化する機会は、クラウド時代の初めにもあったが、クラウドコンピューティングの勘どころをすぐには理解できず、流れに乗り損ねた。そう指摘するのは、米調査会社Forrester ResearchのバイスプレジデントでリサーチディレクターのGlenn O'Donnell氏だ。

 「最初の段階でビジネスモデルを理解していなかった。ネットワークのモデルではなく、アプリケーションのホスティングだ。両者は違う。全体として、米Amazon Web Services(AWS)といった企業が成功を収めた理由は、インフラだけでなくアプリケーションプラットフォームを提供したことにある」

 5G時代が幕を開ける中、通信キャリアは同じ課題に直面しているとO'Donnell氏は言う。5Gの新機能を生かしたサービスの提供を考えなくてはならない。ナローバンドIoTなどのサービスや、さらに意欲的な、エッジコンピューティングなどのサービスが考えられる。単に新しい種類の回線で通信料を得るだけでは、何の進歩もない。

 「各社はここで何かを実現できる可能性がある。ただし、テクノロジー界がこぞってエッジコンピューティングに狙いを定め、当分の間は激しい競争が続く点がリスクとなる」

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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