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黒人のテクノロジー人材を見つけるには(上)

2021/03/15

Galen Gruman Computerworld

 今回の記事では、黒人の人材をどこで探せばよいかを取り上げる。黒人の技術者との会話のほか、ニュースサイトや求人情報サイトなどのさまざまな情報源を基に、いくつかの対象を取り上げた。すべてに共通するアドバイスとしては、現在の環境で利用できる手段を生かして、黒人のコミュニティとの真のつながりを構築することが重要だ。

Credit: Christina Morillo
Credit: Christina Morillo

 2020年の米国では、George Floyd氏の死亡をはじめ、黒人が犠牲になった事件の衝撃から、人種間格差を巡る議論が再燃した。企業各社も、ダイバーシティとインクルージョンに力を入れることをあらためて表明している。黒人歴史月間の2月は、この手の話がいっそう増えた。

 だがこの問題は、何十年にもわたって断続的に議論があったものの、成果がほとんど見られていない。

 いくつかのデータによると、この問題に対する認識の高まりとは裏腹に、エンジニアリングの仕事に従事している黒人の割合は、1980年代以降でむしろ低下している。最近のデータで見ても、各業種のIT職で黒人が占める割合には改善が見られるものの、テクノロジー業界の就労者で黒人が占める割合は、人口全体での割合に比べ、依然として半分程度にとどまっている。シリコンバレーの企業では、黒人の割合はさらに低い。

 「黒人は構造的に置き去りにされている。テクノロジーに関しては特に顕著だ」。サンディエゴ地域で黒人向けにテクノロジー関連のスキルアップやミートアップの活動を展開している非営利団体Black Tech Linkのエグゼクティブディレクター、Elizabeth Cotton氏は言う。その一方で、米Black Tech TalentのMike Jackson最高経営責任者(CEO)が指摘するように、米国ではテクノロジー職の人材が約70万人不足しているとのデータもある。Black Tech Talentは、黒人向けの求人情報サイトの運営や、黒人の採用を考えている企業向けのコンサルティングなどを行っている。

 企業側がよく挙げるのは、黒人の候補者の数が少なすぎて、人材の「パイプライン」を満たすには至っていないという不満だ。候補者がもっと多ければ、黒人の採用を有言実行できるという言い分である。しかし、黒人エンジニアの支援団体である米/dev/colorに携わっているコミュニケーションコンサルタントのMatthew Davis氏は、こうしたパイプラインの話には根拠がないと指摘する。

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