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ビジネスプロセス分析とは(前)

2021/03/16

Sarah K. White CIO

 ビジネスプロセス分析は、企業が業務プロセスを精査して改善点を探るための方法論の1つだ。効率化や成果向上の余地があるプロセスを特定したり、プロセスの構成がビジネスゴールに沿っているかどうかを評価したりするうえで役立ち、ビジネスプロセス管理(BPM)で不可欠な要素の1つとなっている。ビジネスプロセス管理の国際的非営利団体Association of BPM Professionals(ABPMP)の説明によれば、標準化された共通の視点でプロセスを捉えることができ、複雑な組織でのガバナンスを実現できる。

Credit: Anawat S. / Getty Images
Credit: Anawat S. / Getty Images

 ビジネスプロセス分析(BPA)は、ビジネス分析(BA)とは違う。ビジネスプロセス分析は、業務プロセスを分析することに主眼を置き、作業の中で集めたデータに基づいて、プロセスの改善点を洗い出す。一方、ビジネス分析は、組織内での個別のニーズや問題を特定することに主眼を置く。対象となるニーズや問題は、プロセスとは必ずしも密接な結び付きはなく、財務、研究、採用、予算削減といったものを含む場合もある。

ビジネスプロセス分析の担当者

 ビジネスプロセス分析は、ビジネスアナリストやプロセスアーキテクトが担うことが多い。ビジネスアナリストは、プロセスに関するデータにコンテキストを加味したり、パターンや傾向に基づいて詳細なインサイトを引き出したりする面で力を発揮する。プロセスアーキテクトは、より密接にプロセスに関与し、業務プロセスの分析と改良を継続的に担う。米IBMの文書では、プロセスアーキテクトの役割について、「ビジネスプロセスのモデル化、分析、展開、監視、継続的改善の責任を負う」と述べ、プロセスの処理に特化したテクノロジーとビジネスとの仲介役として重要な存在だと説明している。

 作業を進めるにあたっては、分析のスキルを持つ人材が必要となる。集めたデータや情報を掘り下げて、改善できる部分を特定したり、対象のプロセスがビジネスの中で持つ機能を見極めたりする必要がある。だが、ビジネスアナリストやプロセスアーキテクトが1人でビジネスプロセス分析を進められるものではない。経営陣やIT部門のほか、対象のプロセスに関係する各部門が参加して、プロセスの改善点の特定や実践を進める必要がある。

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