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開発者向けの社内プラットフォーム、構築のポイントは(上)

2021/04/05

Scott Carey InfoWorld

 Netflixのシニアソフトウエアエンジニア、Frank San Miguel氏は、同社のブログ記事で次のように言及している。「アプリケーション開発者の側は、プラットフォームチームが自分たちのニーズにきちんと目を向けてくれないと感じていた時期があった。またプラットフォームチーム側は、開発者からの要求の多さに辟易していた時期があった。こうした厳しい状況は、互いにオープンで率直な姿勢を取ることで乗り越えた」

 今回の記事では、IDPを構築した経験を持つ4社の話を紹介し、構築の理由、最初に取り組むべきこと、構築の途中で学んだこと、得られる成果などについて見ていく。

Zalando:急成長とシステムの多さにIDPで対応

 ドイツのeコマース大手Zalandoでは、世界各地に展開する膨大な数の開発者が、社内プラットフォームを何らかの形で利用してコードをデプロイしている。だが、そこに至るまでにはさまざまな経緯があった。

 話は2014年にさかのぼる。急ピッチで拡大を続けていた同社は、週70人ものペースでエンジニアを増やして、需要の高まりに対応していた。しかし、こうした急拡大から、社内にはすぐにボトルネックが生じた。IT運用チームには要求が殺到し、対応が限界に迫りつつあった。人員の採用を増やすだけでは、長期的な問題の解決にはつながりそうにない。

 Zalandoの元プラットフォーム責任者で、現在はスイスPleskの最高技術責任者(CTO)を務めるJan Loeffler氏は言う。「リリースのスピードアップが必要な時には、障壁を取り除き、ボトルネックを排除して、根本原因の解決に向けた戦略を確立することがポイントとなる。まずは試行錯誤を重ね、リリースまでのリードタイムを短縮し、迅速にフィードバックを得るところから始める」

 当時のZalandoのテクノロジースタックは、種々雑多なインフラで稼働するJavaとPythonが中心で、コンパイル、ビルド、テストのためのプラットフォームは一元化されていなかった。CI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)の方法もチームごとにばらばらで、組織全体に対する全面的な統制や監査は難しかった。

 問題解決に向けて最初に取り組んだのは、パブリッククラウドやDockerコンテナ、一元的なCI/CDパイプラインを大幅に取り入れることだった。さらに、現在のIDPの形にまとまっていくまでには、何年にもわたる変遷があった。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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