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開発者向けの社内プラットフォーム、構築のポイントは(中)

2021/04/07

Scott Carey InfoWorld

 今回の記事では、IDPを構築した経験を持つ4社の話を紹介し、構築の理由、最初に取り組むべきこと、構築の途中で学んだこと、得られる成果などについて見ていく。

前回から続く)

Credit: Thinkstock
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 「ソフトウエアの開発方法や、ファストフォロワーからマーケットリーダーへの移行という面で、文化を変える必要があった。人材の採用とオンボーディングの方法や、イノベーションの文化を促進する方法に関して、多くの変化が必要だった。それには、規模拡大とイノベーションに対応したプラットフォームが欠かせない」

 幸か不幸か、従来の方法での前進が苦しくなっていたことは、IDPのアイデアを受け入れるための動機づけとして十分だった。

 こうしてZalandoは、主要なエンジニアを選出してプラットフォームチームを立ち上げ、要件収集を始めた。「何のつながりもないチームが部屋の片隅で勝手に話を進めるような形にしてはいけない。信頼を獲得したければ、開発者のチームと早い段階で関係を築き、顔を合わせておく必要がある」

 Zalandoが一元的な社内プラットフォームの構築で得た成果は大きかった。Loeffler氏が同社を2016年に退職した時点では、約70人から成るチームがこのプラットフォームに携わり、膨大な数の開発者がこのプラットフォームを通じて1日170件のプロダクションリリースを行っていた。

Two Sigma:プロダクトの意識でIDPを構築

 米Two Sigmaは、ニューヨークに本社を置くヘッジファンド。運用資産は580億ドルで、テクノロジーを駆使した運用戦略で知られる。

 今から5年前の同社は、オンプレミスで稼働する内製のレガシーソフトウエアから、Google CloudやAWSを基盤とする複雑な機械学習プロジェクトまで、数百人の開発者が多種多様なソフトウエアやシステムの開発に携わっていた。状況は非常に複雑で、統制は大変だった。

 同社でプラットフォームエンジニアリングの責任者を務めるCamille Fournier氏は言う。「社内プラットフォームを構築する必要性は、おのずと明らかになることが多い。Herokuの類いを利用している場合に、スケールの限界に達し、既定路線を外れて独自の動きを始めるチームが出てくる。プラットフォームを支持するはずのチームが、路線を外れたということは、改善の余地があるということだ」

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