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ITオペレーションの信頼性を高めるための5つのポイント(前)

2021/04/20

Isaac Sacolick InfoWorld

開発と運用の間で、信頼できる唯一の情報源を確立する

 この10年間は、開発チームと運用チームのギャップを埋める取り組みが進められてきた。意識、目的、責任、ツールの各面で、両チームの隔たりをなくす取り組みだ。DevOpsの文化を取り入れ、プロセスを変えることが、この変革の核となる。その取り組みの第一歩として、CI/CDパイプラインやIaCを取り入れる組織は多い。

 開発チームと運用チームの足並みをそろえ、アプリケーションのパフォーマンスと信頼性を支えていくためには、使用する方法論、データ、レポート、ツールを一致させることが重要な一歩となる。

 米BigPandaのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、Mohan Kompella氏は、オペレーションに関する情報について、信頼できる唯一の情報源を確立することが重要だと話す。「アジャイル開発者やDevOpsチームは、詳細な診断やフォレンジックのためのオブザーバビリティツールをそれぞれ個別に使って、アプリケーションのパフォーマンスを最適化している。だがその過程で、インフラの他の領域が見えなくなって、責任のなすりつけが生じたり、インシデント調査が試行錯誤になったりする場合がある」

 その解決策について同氏はこう話す。「アプリケーション中心で捉えている開発者の視野を広げ、ネットワーク、ストレージ、仮想化など、さまざまなレイヤーに対する包括的な可視化を加えることが必要になっている。軋轢をなくし、インシデントや障害をスピーディに解決できるようになる」

アプリケーションで生じた問題が顧客やビジネスオペレーションに及ぼす影響を理解する

 アプリケーションとシステムの信頼性に対する包括的なアプローチについて細かく探っていくうえで、まずは顧客のニーズやビジネスオペレーションを議論の前面に据えることが大切だ。

 米Dell Technologies傘下のBoomiでエンジニアリング担当ディレクターを務めるJared Blitzstein氏は、戦略を定めるうえで核となるのは顧客とビジネスのコンテキストだと指摘する。「我々にとっては、オブザーバビリティで最も重要なのは顧客であり、顧客がインサイトやアクションを集約してビジネスオペレーションに反映できるかどうかだ。当社では、モニタリングは特定の時点でのシステムの動作を把握するために利用している。一方、オブザーバビリティのほうは、コンテキストを理解したり、こうした要素が顧客のビジネスに及ぼす総合的な影響を理解したりするために利用し、その考え方を生かしている」

 導入戦略に関してチームの指針となるのは、顧客意識とビジネスメトリクスだ。「現在利用している技術ソリューションが日々のビジネスにもたらす効果を理解することが、目の前にある重要性の高い指標となる。オブザーバビリティの文化を促進し、プラットフォームを強化することによって、現時点で的確な判断を下すために必要な関連データ全体のコンテキストを確立できる」

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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