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クラウドの進化、7つのポイント(上)

2021/04/26

Peter Wayner InfoWorld

課金単位の細分化でコストを削減

 初期のサーバーレスコンピューティングは、課金対象となる処理時間の計算単位がやや大まかだった。例えば米Amazon Web Services(AWS)のLambdaは、当初はすべての実行時間を100ミリ秒単位に切り上げていた。そこで開発者は、一瞬で終わる単純な処理でも、その20倍、30倍、100倍といった規模の処理でも、料金は変わらないということをすぐに認識した。処理効率の面で多少詰めが甘いコードだったとしても、料金は同じだった。

 だが、こうした怠慢が許されたのは昔の話だ。サーバーレスプラットフォームの競争激化とあわせて、処理時間の計算単位も細かくなってきている。AWSは最近、100ミリ秒単位から1ミリ秒単位の課金に切り替えた。今後は、処理の効率化や高速化のための取り組みが、コスト削減という形で表れることになる。

OSの軽量化

 現代のオペレーティングシステムは、見事なルーブ・ゴールドバーグ・マシンだ。印刷ジョブ、ゲーム、文書編集など、膨大な数のタスクを、同時進行で器用にこなすことができる。クラウドのインスタンスを起動する時に、こうした多種多様なタスクをこなせるOSが付いて回る必要性について、考えたことはあるだろうか。

 こうした複雑さをなくす方法の1つとしては、ユニカーネルがある。完成したコードをコンパイルする時に、標準のハイパーバイザー上で直接動作する小規模なパッケージを構築する。余分なライブラリが一切含まれておらず、効率性が高い。また、攻撃対象領域が大幅に減り、セキュリティを強化できるという点もメリットとされている。

 あるいは、最小限の機能のみを持つOSを、米GoogleやAWSから直接使わせてもらう手もある。GoogleのContainer-Optimized OSや、AWSのBottlerocketは、いわば従来の仮想化の枠組みをOSに置き換えたものだ。コンテナが仮想OS、最小限の機能のみを持つLinuxがハイパーバイザーの役割を果たす。OSの機能にあまり依存しない単機能のマイクロサービスを扱うにはふさわしい。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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