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職場勤務の再開を支えるIoT技術、3社の事例(上)

2021/06/07

Bob Violino Network World

 在宅勤務体制を緩和して、職場勤務を徐々に再開する企業の中には、従業員の健康と安全を守るために、IoTやネットワーク技術を利用したモニタリングや行動追跡の手段を取り入れているところがある。職場勤務を再開する方法やタイミングを考えるうえで、こうした手段の導入は大きな意味を持つ。3つの企業の事例を見てみよう。

空気質の測定

Credit: FG Trade / Getty Images
Credit: FG Trade / Getty Images

 米投資顧問会社Innovatus Capital Partnersは、所有ビルの入居企業がオフィス勤務を再開するにあたって、クリーンで安全な職場環境を実現し、企業側の不安を解消したいと考えた。

 そこで同社は、イリノイ州とテネシー州に所有するビルに、スマート空気監視システムを導入した。エッジコンピューティングソリューションを手がける米Veeaと、携帯型空気清浄機を手がける米Wynd Technologiesの技術を組み合わせたシステムだ。

 Innovatusのマネージングディレクター、Bradley Seiden氏は言う。「コロナ後のオフィスワーカーは、できる限りクリーンな環境で仕事がしたいと考えている。それには、空気質の測定が欠かせない」

 このシステムでは、ビル内の共用部分の各所に、Wyndの空気質監視センサーを設置し、カビ、二酸化炭素濃度、温度、湿度など、空気に関するデータを収集する。空気中の微粒子も識別できるセンサーで、コロナウイルスやインフルエンザウイルスの存在を示す特徴の判別にもつながる可能性がある。

 センサーのデータは、VeeaのエッジプラットフォームがWi-Fi経由で収集し、Wyndのアプリケーションで集約および処理したうえで、データ視覚化ソフトウエアで図表やグラフを作成し、ビルの各所に設置した画面に表示する。入居企業の従業員や来訪者は、この画面で空気質のスコアをリアルタイムで確認できる。

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