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職場勤務の再開を支えるIoT技術、3社の事例(下)

2021/06/11

Bob Violino Network World

 Nutrienで窒素肥料とリン酸肥料の担当部門のIT責任者を務めるGary Peterson氏は言う。「ポータルへのアクセスは、Microsoft Active Directory環境と統合されており、プロセスの中で会社のネットワークへの接続はない。集めた情報は接触追跡の報告に使用する。センサー装置を使った位置追跡は行わない。接触追跡が必要になった場合には、現場責任者が直ちにレポートを実行して、濃厚接触者をすぐに判断できる」

 このシステムは、プライバシー上の懸念を回避するために、GPSやBluetoothは使用しておらず、導入企業のWi-Fiネットワークやインターネット接続も使用しない。また、従業員の位置情報の追跡も行わない。濃厚接触の可能性がある人をピンポイントで特定できるシステムで、操業停止のリスクや、それに伴うコストを抑えられる。

 従業員間の接近を警告する機能は、濃厚接触、陽性反応、隔離の数を抑える効果をもたらしている。加えて、自動化されているデータシステムにより、接触追跡の効率と精度も向上する。

 「手間のかかる接触追跡を人手で行う必要がなくなり、従業員や請負業者の健康と安全を守る職場環境を実現できた」

 Peterson氏は、Proximity Traceを選んだ理由の1つとして、その機能や特徴が、安全を最優先に考えるNutrienの文化に適合したという点を挙げている。

 また、テクノロジー、サイバーセキュリティ、安全性の各面で、Proximity TraceはNutrienの導入要件を満たしていた。導入はスムーズで、セットアップや設定も簡単だったとPeterson氏は言う。加えて、拡張性も高い。同社は今後、このシステムの導入を新たな拠点にも広げ、リモートワークから職場勤務に戻る従業員の数を安全に増やしていければと考えている。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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