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遠隔地の現場にエッジ装置を導入、シェールガス大手の事例(下)

2021/06/25

Maria Korolov Network World

さまざまな業種でエッジコンピューティングが広がる

 エッジコンピューティングの活用に力を入れつつあるのは、エネルギー業界だけではない。Hivecellの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のJeffrey Ricker氏によると、IoTと5Gが拡大する中で、エッジコンピューティングはさまざまな業界で伸びが加速している。例えば、5Gの展開を支えるためにエッジコンピューティングの活用を考えている通信企業や、工場への機械学習導入を検討しているメーカーのほか、小売業や運送業などの企業も関心を示している。各社は、膨大な数の拠点のそれぞれに、Hivecellの装置を複数設置することを検討しているという。

 Ricker氏によると、Hivecellは現在、Fortune 500企業のうちの24社で、有償でのパイロット導入が進んでいる。スタートアップ企業であるHivecellのサービス開始に新型コロナウイルスの感染拡大が影響を及ぼしたことは同氏も認める。「Hivecellがフル生産に入ったのは2019年第4四半期、顧客のもとでのパイロット導入が始まったのは2020年第1四半期だった。スタートアップ企業のサービス開始にとって、絶好のタイミングではなかった」

 新型コロナの影響で、顧客企業は2020年のほとんどの間、プロジェクトを保留にしていたとRicker氏は話す。だが、昨年の秋の終わり頃から、再び話が進み始め、現在は大きな動きになっているという。

 Hivecellにとって最大の課題だったのは、簡単に導入可能なシステムを実現する方法だった。1台目のサーバーだけでなく、2、3、4、5台と数を増やす中でも、簡単に導入できなくてはならない。企業は、冗長性やパフォーマンス上の理由から、現場に複数のサーバーが必要になる。

 最終的にHivecellは、簡単に積み重ねて自動でクラスタを構築できるサーバー装置を実現するために、ハードウエアを自前で構築するという結論になった。「ピザの配達ができるならHivecellの設置もできる。それが当社の目標だ」

 Ricker氏は言う。「世の中で今年展開されているエッジコンピューティングのプロジェクトは、拡張性のなさがネックになって失敗するものが半分くらいあるだろう。研究室や10カ所程度の拠点で動かす分には問題ないかもしれないが、数百の拠点には拡張できない。当社の狙いはそこだ。膨大な数の拠点でサーバーのクラスタを稼働できる」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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