TOPCloud > オンプレミスのExchangeからExchange Onli...

Cloud

オンプレミスのExchangeからExchange Onlineへの移行で注意すべき点は(上)

2021/07/05

Jonathan Hassell Computerworld

 オンプレミスで運用してきた米Microsoftの「Exchange」をクラウド上の「Exchange Online」に移行するのは、かなりの大仕事だ。計画で考慮すべきベストプラクティスや、注意すべき点を見ていくことにしよう。

Credit: 123RF
Credit: 123RF

 なお、今回の記事では、オンプレミスのExchange Serverを、Microsoft 365/Office 365や単体プランで利用できるExchange Onlineに移行するケースか、または、オンプレミスのExchangeを何らかの形で残しながら、Microsoft 365/Office 365を併用するハイブリッド構成に移行するケースを想定している。他社のクラウドサービスに移行するケースは想定していない。

移行に要する時間を甘く見ない

 クラウドにメールを移行する作業は、それなりに時間がかかる。ユーザー数、メールボックスのデータの量、帯域幅の制約など、さまざまな要素によっては、移行に数日から数週間を要する可能性もある。またMicrosoftは、ひと握りの迷惑ユーザーの行為でシステム全体に大きな負荷がかかるのを防ぐために、継続的なインバウンド通信にスロットリングを適用するという安全策をExchange Onlineに講じている。これによって、思わぬ速度低下が生じることもある。

 クラウドへの移行を終えた後になれば、ユーザー全体に恩恵をもたらすこうした安全策のありがたみが分かる。しかし、データを移行中の段階では、この策によってデータの転送速度が非常に遅くなることがある。残念ながら、この速度低下に関しては、耐えるくらいしか方法がない。1人あたり数ギガバイトのメールボックスを、数百人や数千人分という規模で移行するとなると、相当時間がかかる場合がある。計画にきちんと織り込んでおこう。

↑ページ先頭へ