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構成管理データベースとは何か、導入の効果や課題は(前)

2021/07/06

Sarah K. White CIO

 構成管理データベース(CMDB:Configuration Management Database)とは、企業のIT環境のハードウエア資産やソフトウエア資産をはじめ、構成管理の対象となる構成アイテム(CI:Configuration Item)の情報を集約したデータベースである。ITILのフレームワークで重要な意味を持ち、社内資産の管理統制を効率化したり、各資産の相互関係を把握したりするための基盤となる。

Credit: Thinkstock
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 CMDBで扱う構成アイテムには、ハードウエア、ソフトウエア、システム、製品、設備などがあり、人を含む場合もある。ビジネスに関わるあらゆる資産をCMDBで一元的に管理し、その構成や相互関係の情報を常に最新の状態に維持しておく。これにより、意思決定の強化や、ITサービスマネジメントのプロセスの効率化を実現でき、問題の特定と解決、インシデントの迅速な対応、財務の見通しなどに役立てることができる。

CMDBと資産管理

 CMDBは、IT資産管理と構成管理の両面をあわせ持つが、IT資産管理のリポジトリとは趣旨が異なる。IT資産管理では、個々の資産のライフサイクルや、それぞれの場所、管理者、ライセンスなどのデータに主眼を置くのに対し、CMDBは構成アイテムの単位で管理を行う。また、CMDBをIT資産管理のプロセスと密接に結び付けることで、リスクの抑制、追加データの収集、インシデント管理などに生かすこともできる。例えば、IT資産管理のスキャンを通じて、CMDBに登録されていない資産を確認し、登録漏れや不正使用の特定につなげられる。

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