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データセンターのワークロード管理、AI活用の現状は(上)

2021/07/12

John Edwards Network World

 データセンターのワークロードが増加の一途をたどる中、ITチームの作業の負担を減らし、効率化とコスト削減を実現するために、AIの活用に注目する企業が増えている。

Credit: Sdecoret / Getty Images
Credit: Sdecoret / Getty Images

 単独のデータセンターでも、オンプレミス、クラウド、エッジを組み合わせたハイブリッドクラウド構成でも、インフラを最も効率よく利用できるようにワークロードをリアルタイムで自動配置するうえで、AIは大きな力になるとされる。AIを活用した新たなワークロード管理によって、今後のデータセンターは大きな変貌を遂げる可能性がある。例えば、エッジに配置した小規模なデータセンターを相互接続し、リモートの管理者がすべてを管理するといった形態が考えられる。

 データセンターの運用コストを抑える方法を模索している企業は多い。その背景には、競争の激化、物価の上昇、コロナ禍での予算削減の必要性など、さまざまな理由がある。米調査機関Infosys Knowledge Instituteの代表者、Jeff Kavanaugh氏は言う。「AIと自動化は、ワークロード管理の強力な手段になっている。時間のかかる単純作業から従業員を解放し、人間でなくてはできない作業に専念させることができる」

 現在のデータセンターでワークロード管理に使われている非AIの従来型ツールは、先を読んで動くというより、リアクション型のものが多い。プロフェッショナルサービス企業、オランダKPMGのSean Kenneyディレクターの説明によれば、「データセンターで発生した問題には対処するが、問題の発生を未然に防ぐ方法についての展望を探るようなデータ収集はしていない」。

 データセンターのニーズの推移について、的確な予測や計画ができずにいる管理者にとって、AIは力になる。イリノイ大学シカゴ校で教鞭をとるSanket Shah氏は言う。「キャパシティや処理能力の割り当てをAIで効率化でき、拡張性と柔軟性を高められる。一部のプロセスを自動化し、必要に応じて処理能力を変化させることによって、データへのニーズが急速に拡大する中でもコストを削減できる」

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