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データセンターのワークロード管理、AI活用の現状は(下)

2021/07/16

John Edwards Network World

 AIに弱点があるとすれば、データセンターのシステムやプラクティスに比較的小さな変化が加わっただけでも、反応に影響が生じることだ。Howe氏は言う。「AIの手法の多くは、ある特定の環境を前提として、固定的なパターンを見つけることに主眼を置いている。モデルが把握できない形で環境を変えた場合、間違った答えを返す」。変更を取り入れる前の計画を入念にすれば、この懸念を緩和できる。

今後の展開

 データセンターのワークロード管理でのAI活用は、Googleや米Amazon.com、米Microsoftといったハイパースケーラーをはじめ、大企業では既に広く行われているが、小規模なデータセンター事業者にもようやく広がり始めた。近い将来、データセンター管理の責任者は、選択を迫られることになるとBelliappa氏は見ている。従来型のデータセンター管理のテクノロジーや手法のままで進んでいくのか、それとも、AIを基盤とする改革に大きく投資し、成長性を維持していくのかという選択だ。

 長期的には、技術の進化、コストの低下、導入企業の自信の高まりといった状況の中で、AIを利用した管理が主流になっていきそうだ。「今後4~6年で、AIによるワークロード管理のテクノロジーは標準的な選択肢になるだろう」とShah氏は見る。

 Howe氏は、「このトレンドは急速に動いている。データセンターはかなり前から大きく自動化されている。AIを使う手法なら、データセンター事業者が大量に所有しているもの、すなわちデータを効果的に活用できる」と話す。AIの学習手法を使用したワークロードの自動管理は、近いうちに一般的になると同氏は予想する。

 今後3~4年のうちにデータセンター管理をAIが席巻するとの見方が業界関係者の間で増えており、コロナ禍で前倒しとなる可能性もあるとKavanaugh氏は言う。「近い将来、サイバーセキュリティ、メンテナンス、監視など、データセンターのオペレーションのほとんどを自動化できるようになる。データの量が爆発的に増え、企業がAIの新たな活用法を見いだす中で、ワークロードとその管理も進化が続く」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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