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あらためてPaaSのメリットや現状、進化を考える(上)

2021/07/26

Scott Carey InfoWorld

 PaaS(Platform as a Service)は、クラウド事業者などが提供するサービスの種類の1つ。アプリケーションの開発、稼働、管理のためのプラットフォームをサービスとして利用する一方で、基盤となるインフラの構築や管理はサービス事業者に任せられる。

Credit: Thinkstock
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 多くのPaaSでは、アプリケーション開発のためのテンプレートやビルドパックが提供されており、広く知られる12 Factorの方法論をはじめ、所定の方針や基準に従って開発を進める必要がある。このため、PaaSのサービスは、「特定の流儀にのっとった」という意味合いで「opinionated」と形容されることも多く、まっさらな状態から新規開発するアプリケーションに適している。

 クラウドコンピューティングの到来とともに、米Amazon Web Services(AWS)、米Microsoft、米Googleといった事業者は、アプリケーションの開発と稼働に必要な一連の要素をプラットフォームとして統合し、特定の流儀にのっとって利用可能なサービスとして提供している。コードのデプロイで繰り返し必要になる厄介な作業の多くを、コマンド1つやマウスクリック1つで実行できるレベルまで、シンプルなサービスにすることを目指している。

 こうしたシンプルさから、ソフトウエア開発のスピードアップと負担軽減が可能となる。また、アプリケーションを動かすための土台となるコンピューティング、ストレージ、データベース、OS、ネットワークリソースは開発者からは見えないので、開発者が管理すべき対象が減る。その代わり、こうしたリソースの消費やプラットフォーム自体の利用に応じた料金を、PaaS事業者に対して支払うことになる。料金は、ユーザー数(あるいはシート数)やアプリケーション数に応じて決まる。

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