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あらためてPaaSのメリットや現状、進化を考える(上)
2021/07/26
PaaSの構成要素
IaaS(Infrastructure as a Service)やSaaS(Software as a service)などのクラウドサービスと同様に、PaaSもインターネット上での稼働が一般的だが、オンプレミスやハイブリッド環境で利用することもできる。いずれの場合も、稼働の基盤となるインフラはサービス事業者が管理する。アプリケーションの物理的な配置場所や、その環境のパフォーマンスやセキュリティの度合いについては、顧客に選択肢が与えられ、その選択に応じて料金が上乗せになることが多い。
一般的なPaaSの構成要素は次のとおり。
- マネージドインフラ:アプリケーションの稼働に必要なサーバー、ストレージ、データセンター、ネットワークリソースなど。管理はサービス事業者が担う。
- 設計、テスト、開発用ツール:統合開発環境には、ソースコードエディタ、コンパイラ、デバッガなど、ソフトウエアの開発に必要なツールや機能が一体化されている。サービス事業者によっては、開発者同士で互いの成果物を共有したり寄与したりするためのコラボレーションツールをあわせて提供している場合もある。
- ミドルウエア:各種OSやユーザーアプリケーションを連携するために必要なツールや機能が含まれている場合が多い。
- OSとデータベース:アプリケーションの動作の基盤となるOSや、マネージドデータベースの選択肢が用意されている。