TOPCloud > あらためてPaaSのメリットや現状、進化を考える(下)

Cloud

あらためてPaaSのメリットや現状、進化を考える(下)

2021/07/30

Scott Carey InfoWorld

Microsoft Azure App Service

 Webアプリケーションの構築、デプロイ、スケーリングに対応したフルマネージドのPaaS。Azureが提供するさまざまなサービスが統合されている。

Red Hat OpenShift

 コンテナ型のアプリケーションの構築とデプロイに対応するPaaSのファミリーで、クラウドのほか、オンプレミスへのデプロイも可能。フラッグシッププロダクトであるOpenShift Container Platformは、Red Hat Enterprise Linux、Dockerのコンテナ、Kubernetesのオーケストレーションを基盤としている。

Salesforce Heroku

 PaaSの先駆けの1つとして高く評価されたHerokuは、2010年にSaaS大手のSalesforceに買収されて以降、方向感を失ったようにも思える。現在は、Salesforce Platformの開発者向けツールの1つとして、多種多様な言語をサポートし、膨大な数の開発者がアプリケーションの稼働に利用している。

PaaSの進化

 PaaSは、クラウドサービスの一大カテゴリーとして成熟してきたが、最近では、コンテナやCaaS(Container as a Service)、サーバーレスコンピューティング、FaaS(Function as a Service)などのサービスも台頭し、PaaSの立場を脅かしつつある。こうしたサービスは、PaaSと共通する数多くの特長があるうえ、可搬性や柔軟性に優れているとされる。加えて、サーバーレスコンピューティングの場合には、文字通り使った分だけの料金で済む環境を実現できる。

 2017年1月のComputerworldの記事でBen Kepes氏が指摘していたように、PaaSはコンテナ管理や自動化という潮流の中に取り込まれてきた。3大クラウドに加えてRed HatやVMwareも、近年はコンテナやKubernetesの導入の負担を減らすという路線に軸足を置いている。

 だからと言って、PaaSは必ずしも過去のものというわけではない。コンテナ型のアプリケーションをKubernetesでオーケストレーションするという方向に業界全体が舵を切る中で、PaaSも進化してきた。ソフトウエアの開発をシンプルにするためのサービスが、市場ごとなくなることは、今後も決してないだろう。しかし、その土台となるプラットフォームは、時代とともに変化している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

↑ページ先頭へ