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iPaaSの基礎知識、使用例や主要ベンダーを解説(上)

2021/08/02

Peter Wayner CIO

 iPaaSでは、連携に要する時間やコーディングの労力を大きく減らすことができる。標準装備のコネクターだけであらゆる連携に対応できれば、開発チームが低レベルな処理を意識せずに済む。

 また、高度な視覚化に対応したダッシュボードを使って、フローの把握や新たな連携の作成をビジュアルに行える製品もある。開発者でない人も自らの手で連携を手軽に構築でき、開発者もサービスの開発を迅速化できる。

iPaaSの仕組み

 iPaaSを使った連携では、コードの構文などの複雑な部分は、Webアプリケーションの内部に隠されている。ハブを中心として、各種サービスとの接続を担うさまざまなコネクターのモジュールを組み合わせ、取得した結果を他のサービスやアプリケーションに引き渡すことができる。iPaaS製品のベンダーは、ネット上で広く使われているAPIやサービスに対応するさまざまなコネクターを用意している。

 iPaaSを機能させるためには、受け取ったデータの変換方法を開発者が指定する必要がある。一般的なプログラミング言語で作成した関数でデータの抽出や操作を行う形のプラットフォームもあるが、画面上で視覚的に指定できる製品なら、プログラマーでない人にも取っつきやすい。作業の負担を軽減でき、プログラミングの構文でのつまずきを減らすことができる。だが、iPaaSを構成するには、抽象的なフォーマットやデータフローについて、開発者流の思考がやはり必要だ。

 サービス間の接続を定義し、適切なモジュールを組み込んでおけば、バックグラウンドで動作するiPaaSが、データの出入りを適切に処理してくれる。

 iPaaSで重要な課題の1つは、サービス間の接続がネットワーク侵入のバックドアにならないよう、認証を適切に行えるかどうかだ。OAuthなどのプロトコルを利用すれば、iPaaS以外のデータアクセスを防止できる。また、シングルサインオンを利用すれば、さまざまなタスクに1回の認証で対応できる。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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