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ランサムウエア攻撃に備えてWindowsネットワークの防御を強化するには(下)
2021/09/03
機能レベルを2016に上げれば、特権アクセス管理や、ユーザーアカウントのNTLMシークレットの自動ローリングなど、ネットワークの防御を強化するさまざまな機能を活用できる。機能レベルが2008 R2以前にとどまっていると、オブジェクトの復元が楽になるActive Directoryごみ箱のUIがない。また、サービスアカウントのパスワードが変更されないことが、セキュリティ上の弱点となる。
機能レベルを上げることで利用可能になる機能としては、NTLMやKerberosの資格情報を攻撃者から守るWindows Defender Credential Guardもある。この機能を利用するには、Windows 10 EnterpriseかMicrosoft 365の適切なエディションのライセンスが必要だ。
ランサムウエアの攻撃を受けて事業が停止すると、莫大なコストが生じる。一連の重要事項の中で、透明性や情報共有に加えて、防御や検出の優先順位を上げる必要がある。攻撃側が優位に立っている現在は、防御の強化が欠かせない。
(了)