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サイトの価値の最大化を支える情報アーキテクチャー(上)

2021/09/06

Maria Korolov CIO

 情報アーキテクチャーのフレームワークの構築には、インフラチーム、データ専門家、ビジネス部門責任者、リスクマネジメント責任者の協力が不可欠だ。取り組みが複数年にわたる場合も多いとWallance氏は言う。「情報アーキテクチャーの明確なビジョンを確立し、全社規模の賛同を得て戦略を実現することが極めて重要だ」

 現代の情報アーキテクチャーがもたらす効果は、データから最大限の価値を引き出せることだけではない。将来のビジネスニーズへの対応力やレジリエンスも高められる。情報アーキテクチャーのフレームワークをモダナイズせずにおくと、技術的負債が増えていく恐れがあり、AIや機械学習などの先端技術の活用が難しくなる。

情報アーキテクトの仕事

 情報アーキテクトが社内で担当する仕事には、さまざまなレベルがある。情報アーキテクチャープラットフォームの構築にあたる場合には、インフラ、ガバナンス、業務要件のほか、企業データを利用するアプリケーションとシステムのニーズなど、あらゆる要素をまとめ上げる立場となる。一方で、もう少し対象範囲を絞って、個別のユースケースに対処する立場の人もいる。

 情報アーキテクトは、例えば従業員向けの情報ポータルの構築やeコマースサイトのデザインで重要な役割を果たす場合がある。その際に必要となるのは、ビジネスニーズとユーザー要件を理解すること、データエンジニアと協力してデータソースを特定および組織化すること、ユーザーエクスペリエンス(UX)開発者と協力してフロントエンドを構築することなどだ。ユーザーが必要としている情報を、最も使いやすい形で直ちに提供できるフロントエンドが求められる。

 情報アーキテクトは、3つの分野が重なり合った部分に位置しており、データエンジニア、ビジネスアナリスト、UXデザイナーのいずれかとしてキャリアの一歩を踏み出した後で、他の面の仕事を身に付けていくという進路が考えられる。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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