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クラウドネイティブが求められる理由(前)

2021/09/07

Scott Carey InfoWorld

 クラウドネイティブコンピューティングという言葉は、クラウドインフラを利用してモダンソフトウエアの開発、デプロイ、維持管理を行うためのさまざまなツールや手法を表し、幅広い要素を含んでいる。今回の記事では、言葉の意味、クラウドネイティブの全体図、クラウドネイティブに移行するメリットと課題について見ていく。

クラウドネイティブとは

Credit: Thinkstock
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 クラウドネイティブとは、クラウドコンピューティングの柔軟性、スケーラビリティ、レジリエンスを生かしてソフトウエアアプリケーションの開発と稼働を行うためのモダンなアプローチである。パブリッククラウド向けのアプリケーション開発で利用するさまざまなツールや手法を含んでおり、オンプレミスのデータセンターに適した従来型アーキテクチャー向けの開発とは異なる。

 クラウドネイティブのアプローチによるソフトウエアの開発と稼働で先陣を切ったのは、「Born in the Cloud」と呼ばれる一連の企業だ。ストリーミング大手の米NetflixやスウェーデンSpotify、配車サービスの米Uber、民泊予約プラットフォームの米Airbnbなどが該当する。その後、こうした企業と同じようなデジタルアジリティや破壊的競争力を求める他の企業も、クラウドネイティブのアプローチを採用するようになった。

 Cloud Native Computing Foundation(CNCF)では、クラウドネイティブをもう少し狭い意味で定義しており、アプリケーションのコンテナ化に主眼を置いている。アプリケーションをいくつものマイクロサービスに細分化し、軽量なコンテナとしてパッケージ化し、各種サーバーに分散してデプロイやオーケストレーションを行うという面だ。

 CNCF自身の定義には次のようにある。「クラウドネイティブ技術は、パブリッククラウド、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドなどの近代的でダイナミックな環境において、スケーラブルなアプリケーションを構築および実行するための能力を組織にもたらします」

 一般に、クラウドネイティブのアプリケーション開発では、マイクロサービス、クラウドプラットフォーム、コンテナ、Kubernetes、イミュータブルインフラ、宣言型API、継続的デリバリーの技術を、DevOpsやアジャイルなどの手法のもとで利用する。

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