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クラウドネイティブが求められる理由(後)

2021/09/09

Scott Carey InfoWorld

 クラウドネイティブコンピューティングという言葉は、クラウドインフラを利用してモダンソフトウエアの開発、デプロイ、維持管理を行うためのさまざまなツールや手法を表し、幅広い要素を含んでいる。今回の記事では、言葉の意味、クラウドネイティブの全体図、クラウドネイティブに移行するメリットと課題について見ていく。

前回から続く)

クラウドネイティブのメリット

Credit: Thinkstock
Credit: Thinkstock

 クラウドネイティブのアプリケーション開発で必要となるアーキテクチャーは、一般にオンプレミスのデータセンターで稼働する従来型のエンタープライズアプリケーションとは大きく異なる。クラウドネイティブのアプリケーションは、従来型のアプリケーション開発モデルに比べて、次のような点で主な違いやメリットがある。

言語:会社のサーバーで稼働するオンプレミスアプリケーションの開発では、C/C++、C#、エンタープライズJavaなど、従来型の言語を使うことが多い。一方、クラウドネイティブのアプリケーションは、HTML、CSS、Java、JavaScript、.NET、Go、Node.js、PHP、Python、Rubyをはじめ、Web系言語を使うことが多い。優秀なエンジニアを入社にいざなうための動機づけという面では、モダンな言語やプラットフォームを扱っていることはプラスになる。

 更新のしやすさ:クラウドネイティブのアプリケーションは、高可用性、レジリエンス、頻繁な更新を、最初から念頭に置いている。一方、オンプレミスのアプリケーションは、ウォーターフォールの方法論にのっとって、年1~2回の更新が一般的だ。クラウドネイティブコンピューティングでの更新のしやすさは、開発チームの生産性アップにつながり、自分たちの強みに照準を合わせて、新機能を顧客に提供する頻度を高められる。

伸縮性:クラウドネイティブのアプリケーションは一般に、ニーズに合わせて消費量を調整することにより、クラウドの伸縮性を生かしている。一方、オンプレミスのアプリケーションでは、追加のインフラを物理的にプロビジョニングして効果的にスケールする必要がある。これはコストにも響く。クラウドなら、使った分だけの支払いで済み、自前のインフラの過大なプロビジョニングに伴うコストを回避できる(あくまで理屈の上の話だが)。

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