TOPマネジメント > 幅広いハード/ソフトスキルが求められるプロダクトマネージャー...

マネジメント

幅広いハード/ソフトスキルが求められるプロダクトマネージャーとは(前)

2021/09/14

Sarah K. White CIO

 プロダクトマネージャーは、プロダクトの開発プロセスで生じる疑問、懸念、課題に対処するうえで、最も重要な職務を担う。また、対象のプロダクトや企業によっても職務は異なる。プロダクトマネージャーの一般的な職務としては、例えば次のようなものが挙げられる。

  • 顧客やクライアントとの面談に基づく要求事項の判断
  • 開発プロセスのモニタリング
  • 価格設定モデルの確立
  • プロダクトのロードマップの作成と管理
  • 新しいプロダクトのビジネスプランの作成
  • 実現戦略の見直しと修正
  • サポートチームのトレーニング
  • 新しいテクノロジーに適応する方法の発見
  • 業界のトレンドのモニタリング
  • 潜在的な課題、リスク、障壁の把握
  • 要求の引き出しとテスト
  • アジャイルソフトウエア開発
  • 要求分析
  • SQLとビジネス戦略

プロダクトマネージャーのスキル

 プロダクトマネージャーにとって特に重要なスキルの1つがコミュニケーションだ。適切に会話を進め、必要な時にはノーを出し、全員の足並みをそろえ、目標に向けて皆をきちんと導いていく必要がある。また、優先順位の決定や素早い判断も求められる。

 プロダクトマネージャーにとっては、デザイン思考のプロセスに対する理解も重要な意味を持つ。デザイン思考の5つのステップは、共感、定義、概念化、プロトタイピング、テストである。これらのステップから、プロダクトマネージャーに欠かせない重要なスキルも見えてくる。共感という土台のもとで問題解決に取り組み、問題の定義、複数の観点からの問題の把握、解決策のブレーンストーミングなどを進めていく必要がある。

 ハーバードビジネススクールでプロダクトマネジメントの講座を担当しているJulia Austin氏は、優れたプロダクトマネージャーに必要な要素の1つとして、心の知能指数(EQ)の高さを挙げている。顧客への共感や、対処すべき問題を話の行間からつかむといったことだ。EQの構成要素である次の4つは、いずれもプロダクトマネージャーにとって大きな意味を持つ。

  • 人間関係の管理:複数の部門、ステークホルダー、ビジネスリーダーとのコミュニケーションをバランスよく進めるうえで、人間関係のスキルは極めて重要となる。交渉、対立の解決、チームワークの推進、予算とリソースのバランスといった要素は欠かせない。
  • 自己認識:プロダクトマネージャーは、プロダクト開発のプロセス全体を通じて客観性を維持し、自分個人の見解、偏見、好みをプロダクトに反影しないように注意する必要があり、そこで自己認識が必要となる。
  • 自己管理:複数の部門にまたがる任務の責任者として、時間管理や、締め切りを踏まえた優先順位付けなどで、的確な対応が求められる。
  • 社会認識:顧客の思いや懸念を敏感に捉えたり、セールス、サポート、エンジニアリングといったチームの懸念を理解したりするうえで、重要な意味を持つ。
翻訳:内山卓則=ニューズフロント

↑ページ先頭へ