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コミュニケーションから感情を読み取るセンチメント分析とは(上)

2021/10/04

Maria Korolov CIO

 Hedonometerの場合は1~9点という尺度だが、ポジディブ/ネガティブ/中立という3つの値を用いる手法や、パーセント値で表す手法もある。また、もっときめ細かな手法を用いて、別の感情を探る場合もあるとSutherland氏は話す。ツールによっても異なるが、悲しさ、怒り、興奮といった感情はよくある例だという。

 こうした微妙なニュアンスまで探れるようなセンチメント分析を使えば、人々がフラストレーションや不快感を抱いていないかどうかを検出できる。

 そのほかの種類のセンチメント分析としては、意図の検出がある。「分析の対象者が起こそうとしているアクションを把握する。例えばセールスであれば、購入に関心があるのかないのかを探る」とSutherland氏は説明する。

 センチメント分析の対象は、テキストの文面だけとは限らない。「顔分析や音声分析を利用する手法もある。感情AIに本腰を入れる企業が次第に見られるようになってきた。人々が発する言葉の字面だけでなく、その口調も加味する方が、例えば嫌みや皮肉は把握しやすい」

 センチメント分析の活用例は数多くある。例えば、かつてBarack Obama米大統領の陣営は、これを活用して世論を分析した。あるいは、世界保健機関(WHO)のVaccine Confidence Projectは、調査の一環としてセンチメント分析を利用し、ソーシャルメディア、ニュース、ブログ、Wikipediaなど、各種オンラインプラットフォームを分析している。

 今年2月に米Googleが発表したGoogle Cloudの「Intelligent Vaccine Impactソリューション」には、センチメント分析のコンポーネントが取り入れられている。新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、行政機関からの情報提供の強化や、ワクチンに対する人々の意識や行動の変化の把握に役立てることを狙いとしている。

 「州や自治体がコロナワクチン接種の戦略を立てるための情報を得るうえでプラスになる」とSutherland氏は言う。

翻訳:内山卓則=ニューズフロント

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