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クラウド移行後の成功に向けて、リーダーに必要な考え方は(前)

2021/11/01

Scott Hutcheson CIO

 米誌The Atlanticの編集主任Rebecca Rosen氏は、同誌の2011年10月の記事で、雲(クラウド)というのは史上最も優れた比喩的表現かもしれないと論じている。常に変化しているものを表す言葉としての適性だ。クラウドコンピューティング--当てはまる。

Credit: Gremlin / Getty Images
Credit: Gremlin / Getty Images

 だが、絶えず変化するというこのクラウドの本質に対して、ITリーダーは適応に苦労しており、クラウドへの移行が失敗するケースは多々ある。「テクノロジーリーダーの多くは、インフラが流動的に変化するという観点で物事を捉えられずにいる」と話すのは、企業のクラウドプロジェクトを支援する米Blue Sentry Cloudのクラウドストラテジスト、Kenneth Johnson氏だ。「昔ながらの静的な考え方では、ビジネス全体の戦略とクラウド戦略との足並みをそろえるのは難しい。それもあって、クラウドプロジェクトは非常に複雑になりがちで、失敗に至るケースも多い。クラウドへの移行を予算の範囲内でスケジュールどおり済ませること自体、そもそも簡単ではないが、そこから先のイノベーションはいっそう難易度が高い」

 こうした見解を裏付ける調査結果もある。国際的非営利組織のCloud Security Alliance(CSA)が2019年に発表した調査レポート「The Impact of Cloud on ERP」によると、クラウドに関する取り組みが失敗や中断に至った経験を持つ最高情報責任者(CIO)は90%に上った。また、英IHS Markitの2019年のホワイトペーパー「The Bi-Directional Cloud Highway」によると、いったんクラウドに移行したアプリケーションを後でオンプレミスに戻したことがある企業は74%だった。

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