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クラウド移行後の成功に向けて、リーダーに必要な考え方は(後)

2021/11/04

Scott Hutcheson CIO

 米誌The Atlanticの編集主任Rebecca Rosen氏は、同誌の2011年10月の記事で、雲(クラウド)というのは史上最も優れた比喩的表現かもしれないと論じている。常に変化しているものを表す言葉としての適性だ。クラウドコンピューティング--当てはまる。

前回から続く)

クラウドでのリーダーの2つの型

Credit: Thinkstock
Credit: Thinkstock

 ここまでに示したような変化を理解しているリーダーも多いはずだが、クラウドでの失敗が依然として非常に多いのはなぜだろうか。熟練したやり方でクラウドへの移行を実施しても、クラウドのオペレーションやビジネスのイノベーションが必ずしも成功するとは限らない。その理由づけに役立つフレームワークがある。リーダーシップの原動力という面で組織の変革を専門に扱うオランダHuman InsightのSebastian Hamers氏のチームが考案したフレームワークだ。同氏のチームは、綿密な調査と評価を踏まえて、対極に位置するテクノロジーリーダー像として、「Technology Marshal(テクノロジー保安官)」「Technology Maverick(テクノロジー異端児)」という2つを打ち出した。

Technology Marshal(テクノロジー保安官)

 Technology Marshalは、管理統制役として優れた結果を残すことができ、具体的なプロダクトやサービスから価値を引き出すことに長けている。レガシーシステムのマネジメントに秀でており、自分たちのこれまでの知識や経験を現在の問題に適用して、着実なやり方で無駄なく対処していくことを好む。定石どおりに思考し、システムの的確なマネジメント、正確な遂行の徹底、円滑な運営を通じて前進を果たすことを良しとする。Technology Marshalは、成長プロセスの初期に実現していたものを最適化し保護することによって、維持という面でプラスの成果を生み出す。成長、イノベーション、変革のプロセス全体のうち、Technology Marshalが本領を発揮するのは、後半の段階においてである。

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