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広がりつつあるインナーソースの文化、3社の事例(下)

2021/12/03

Scott Carey InfoWorld

 最初からすべてがうまく進んだわけではない。「道のりは長い。他の人が自分のコードを見たり、コントリビューションを行ったりすると分かっていれば、内輪のみの場合と比べて、コードの書き方が変わる。ドキュメントと自動化が鍵だ」とGreen氏は言う。

 Green氏とGorman氏によると、初期の頃に起こしたミスは、さほど多くはなかった。しかし、フラストレーションがたまったエンジニアが、適切なプロセスに従わずに新機能のプッシュを決め、そのまま休暇で不在になった例はあった。「ここから、きちんとした対話につながった」とGorman氏は言う。

 こうした道のりをへて、ASOSでスローガンのような形で広く言われるようになったのが、「PR(プルリクエスト)に驚きの要素は無用」という言葉だ。ASOSのエンジニアは、GitHubやMicrosoft Azure Reposと、SlackやMicrosoft Teamsなどのコラボレーションツールを組み合わせて、インナーソースの流儀で安全に作業を進めることができ、チーム間のコラボレーションが当たり前になっている。

 現在、ASOSの社内プロジェクトは、オープンソース化でコミュニティに還元できそうな形で進展している。「お返しをしたいという思いがある」とGorman氏は言う。

インナーソースの参考リソース

 今回話を聞いたエンジニアの多くは、インナーソースに乗り出すための手本として米PayPalを挙げた。O'Reillyの電子書籍「Adopting InnerSource」が参考になる。

 また、同じくO'Reillyの電子書籍「Getting started with InnerSource」も役立つ。

 インナーソースに関して積極的に活動しているコミュニティといえば、InnerSource Commonsだ。ブログ、Wiki、Gitリポジトリ、YouTube動画、ユーザー事例、実証済みのパターンなどのリソースがある。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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