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Web3とは?脱中央集権の新たなWebか、単なるバズワードか(上)

2022/01/31

Scott Carey InfoWorld

 最近よく耳にする「Web3」とは、一体何なのだろうか。Web3財団(Web3 Foundation)が打ち出しているビジョンによると、データやコンテンツの情報をブロックチェーンに記録したり、トークン化したり、ピアツーピアの分散ネットワークを使って管理したりすることで、開かれたインターネットを実現するものだという。

Credit: Thinkstock
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 Web3は、非中央集権的でイミュータブルな新しいWebを実現するとうたっている。暗号技術を利用した検証可能性を土台とし、管理者を必要としないWebだ。分散型台帳に支えられた暗号通貨、NFT(非代替性トークン)、分散型アプリケーション(Dapps)などが急速に広がったのも、同じ流れである。

 ここまでの説明を読むと、なんだか複雑でよく分からない話だと思うかもしれない。実際そのとおりだ。現在のWeb3は少々あいまいな概念で、定義はまだ固まっていない。今すぐに開発の基盤として使える具体的なテクノロジースタックというよりは、今後のWebの理想像の1つを示したものと言える。

 このあいまいさから、業界内ではWeb3を巡る対立も生じている。インターネットをリバタリアンの原点へと立ち返らせる一大革命だと称賛する推進派がいる一方で、著名人の中にも懐疑的な見方の人がいる。例えば、暗号通貨の支持派として知られるElon Musk氏は、現状のWeb3は「マーケティング上のバズワード」だと一蹴している。

Web3に至るまでの道のり

 Web3の概念を最初に提唱したのは、イーサリアムブロックチェーンの開発者の1人であるGavin Wood氏だ。2014年のブログ記事でWood氏は、「Web 3.0」の青写真として、暗号化を用いたオンライン空間の構想について述べていた。その前年に、世界的な監視プログラムの存在がEdward Snowden氏によって暴露され、プライバシーへの懸念が生じていたことを受けた構想だった。

 この記事でWood氏は、Web 3.0について、「自分たちの判断のもとで、公開すべき情報は公開し、合意すべき情報は合意台帳に記録し、秘密にすべき情報はずっと秘密のままにする」と説明していた。

 そして、こうした判断を数学的に適用するようにシステムを設計するとした。暗号技術を利用し、取引の検証とブロックチェーンへの記録を行うことで、透明性と改ざん耐性を普遍的に実現する仕組みだ。

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