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SASEに代わってGartnerが打ち出したSSEとは(下)

2022/04/01

Maria Korolov and Alex Korolov Network World

 米Gartnerが2019年に提唱したSASE(Secure Access Service Edge)は、セキュリティ機能とネットワーク機能を一体化してクラウドベースで提供するスケーラブルなプラットフォームを表す。新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、SASEの導入は飛躍的に伸びた。在宅勤務が広がり、クラウドベースのアプリケーションやサービスの利用が増える中で、ニーズにうまくマッチしたからだ。

前回から続く)

SSEとSD-WAN

Credit: bsd555 / Traitov / Getty Images
Credit: bsd555 / Traitov / Getty Images

 Brink'sは、リモートワークに対応するためのセキュリティーソリューションのうち、SD-WANについては検討しなかった。既に利用していたインドネシアVelo NetworksのSD-WANが十分に機能しており、ZscalerのSSE製品との連携も簡単だった。

 重要なのはシームレスな連携だとBrink'sのKebbeh氏は言う。1つの製品にあらゆる要素が詰め込まれていると、売り込みが難しくなる。その意味で、SSEを別カテゴリーの製品とするのは理にかなっていると同氏は言う。

 Kebbeh氏は、業界団体SSE Forumの設立メンバーの1人となっている。SSEの推進や議論を行う団体として、スウェーデンのサイバーセキュリティー企業Axis Securityが立ち上げたもので、他のメンバーには、英GlaxoSmithKline、米Coca-Cola、米DocuSign、米Kayakといった企業の幹部が名を連ねている。

 Axis Securityのプロダクトマーケティング担当バイスプレジデント、Chris Hines氏によると、SSE Forumの設立は今年2月で、設立時点のメンバーは15人。設立の狙いは、オピニオンリーダーを集めたコンソーシアムを立ち上げて、SSEのロードマップの発展を促すことにある。

 「セキュリティーがITの方向性を定めつつある」とHines氏は言う。企業各社がAmazon Web Services(AWS)やAzureに移すリソースを増やす中、SD-WANは関連性が薄れている。「SaaSへのトラフィックが9割だとしたら、そもそもSD-WANは必要だろうか」とHines氏は言う。

 SD-WANを導入している企業では、その導入の判断は、リモートワークを実現するセキュリティーチームとは別の社内チームが担っていることが多い。そう話すのは、Zscalerでトランスフォーメーション戦略バイスプレジデントを務めるSanjit Ganguli氏だ。「ネットワークチームの多くは、購買の意思決定を行う時に、セキュリティー関連の意思決定に携わる人とは異なる決定をする」

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