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MPLSが生きながらえる理由(下)

2022/04/15

Josh Fruhlinger Network World

 宅配で届く荷物の配送状況を細かくチェックしてみると、出荷元から配送先まで必ずしも直送されるわけではなく、各地の中継拠点を転々としてから届くことが多い。インターネットのIPルーティングは、いわばこれと似たイメージだ。

前回から続く)

MPLSかSD-WANか

Credit: Shutterstock
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 SD-WANとは、SDN(Software Defined Networking)の考え方をWANに適用した技術である。SD-WANのエッジデバイスを導入し、ソフトウエア定義のルールやポリシーのもとで、トラフィックを最適な経路で伝送できる。

 SD-WANでは、トランスポートの種類に依存しないオーバーレイネットワークを構成でき、MPLSを含むあらゆる種類のトラフィックに対応できる。SD-WANの特長は一元管理だ。すべてのWANデバイスに対するポリシーの適用を、1カ所で簡単に行える。

 これに対し、MPLSの場合は、事前に定めた経路のプロビジョニングという手間がかかる。また、確立したネットワーク構成に後から変更を加える場合も、マウス操作1つで完了とは行かない。

 一方で、MPLSネットワークを展開した場合、リアルタイムのトラフィックに対するパフォーマンスを確保できる。SD-WANでは、最も効率的な経路を使ってトラフィックを処理できるものの、こうしたIPパケットがオープンなインターネットを流れる部分については、パフォーマンスの保証はない。

 SD-WANの導入や運用にかかるコストは、MPLSに比べてはるかに小さい。米Lightyearのブログ記事「WAN Connectivity Pricing Guide」によると、100MbpsのMPLS接続の費用は月平均1277ドル、同じ速度のSD-WANは月平均300ドルとなっている。

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