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起業家やテレワーカーに「コワーキング」が人気の理由(後)

2014/07/25

Jen A. Miller CIO

 共用型のオフィススペースを求める個人起業家とテレワーカーのどちらにとっても、その料金は魅力的だ。通常、この地域で賃貸となると、賃料は月800~900ドル程度で、長期契約が必要になる。一方、Cowerksの場合、会費は月250ドルで、契約も1カ月単位だ。一時利用は、1日分が20ドル、5日分パックが85ドル、10日分パックが150ドル。会議室は1時間25ドルだ。

 もう1つ、ミズーリ州セントルイスのNebulaというコワーキングスペースも紹介しよう。2010年に当地初のコワーキングスペースとして誕生した。同社オーナーのJason Deem氏は次のように話す。「作業スペースだけを探し求めている人が大勢いた。こうした人には、一般的な店舗物件はたいてい大きすぎる。1人分のオフィスか机さえあればよいという声が上がっていた。これはニーズがあるかもしれないと我々は考えた」

 Nebulaの会員は数人から始まり、現在では100人を超えた。広さは1万5000平方フィート(約1394平方メートル)まで拡大し、8カ所のWi-Fiホットスポットと、50以上のイーサネットポートを備えている。Deem氏によると、最初は「独創的な人」が多かったが、現在では2つの方向で会員が伸びているという。1つは技術系、もう1つは政治系のコンサルタントやPR会社だ。

 「政治系の人が多少加わりつつあるのは、スモールビジネスや技術系コミュニティとのつながりを求めてのことだと思う。こうした人は、最新の動向に接触しておきたいと考えていて、コワーキングスペースがそのための場になっている」

 Nebulaの会費は月50~175ドルで、利用可能なサービスに応じて変わる。上位の料金のプランでは、毎日24時間入室でき、ミニキッチン、施錠可能な保管庫などを利用できる。

 NAIOPのレポートによると、コワーキングスペースの会員のうち、従来型の被雇用者は9%と、依然としてわずかな割合にとどまっている。これに対し、フリーランサーは53%、起業家は14%だ。だが、コワーキングという動向はまだ始まったばかりであり、従来型と非従来型の被雇用者の勤務環境を新たな方向へと導いていくことになるとNAIOPは予測している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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