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一足飛びの技術導入が加速、「リープフロッグ」とは何か(下)

2014/08/22

Jen A. Miller CIO

 消費者や企業が、スタンダードとして確立されたジャンルの製品の導入を見送り、現在の自らのニーズに合った後発のジャンルの製品を利用する傾向が、近年のイノベーションによって加速している。テクノロジーを一足飛びで採用するこの現象は「リープフロッグ(leapfrog)」とも呼ばれ、中小企業、シニア世代、新興国など、あらゆるユーザー層で見られる。

前回から続く)

事例3:スマートフォンをスキップする新興国

 Accentureの調査によると、新興国で伸びつつあるのは、タブレット端末ではなく「ファブレット」だという。同社でコミュニケーション/メディア/テクノロジー・グループのマネージングディレクターを務めるDavid Sovie氏に話を聞いた。(実のところ、新興国でテクノロジーのリープフロッグが見られるのはこれが2回目だ。こうした国の消費者は2000年代末、一様にパソコンをスキップし、代わりに携帯電話を購入した)。

 ファブレットの人気について、同氏は次のように説明する。「モバイルデバイスの使われ方の進化を見てみるとよい。以前はこのデバイスは電話だった。現在、『電話』と呼ぶこのデバイスの主たる用途は何だろうか。電話をかけることが第一義ではない」

 ファブレットとは、5~7型の画面を持ち、タブレット端末とスマートフォンの特徴を併せ持つデバイスのことだ。韓国Samsung Electronicsの「GALAXY Tab」はこのカテゴリーに該当する。一方、米Appleの「iPad mini」は該当しない。画面が7インチより大きいからだ。

 Accentureが米国時間2014年6月23日に発表した調査結果によると、ファブレットの購入意欲は、先進国より新興国の消費者の方が強い。スマートフォンの購入を予定している消費者のうち、ファブレットの方がよいとした人の割合は、インドでは67%、中国では66%、南アフリカでは65%だったのに対し、米国では40%、ドイツでは30%、日本では19%だった。

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