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AlibabaとMicrosoftのAI、読解力テストで人間を上回る

2018/01/19

George Nott CIO

 一方、Microsoftの研究拠点の1つであるMicrosoft Research Asiaでアシスタントマネージングディレクターを務めるMing Zhou氏は、今回の結果は画期的だとしつつも、総合的には、言語の複雑さやニュアンスを理解する点では、依然として機械より人間の方がずっと優れていると話す。

 「自然言語処理の分野には、我々が一丸となって力を注いで前進を続けなければならない難題が、依然として数多くある。今回のマイルストーンは始まりにすぎない」

 AIの大手である両社は、読解と返答のモデルに大きな力を入れてきた。Alibabaは数年前から、「独身の日」のセールの際に、利用者からの問い合わせへの回答に、この基盤をなす技術を利用してきたという。また、Microsoftは既に、今回のモデルの旧バージョンを、「Bing」の検索エンジンに適用しているとのことだ。

 Microsoftのブログ記事には次のようにある。「医師や弁護士といった専門職の人々が、例えば膨大な文書に目を通して特定の医学的知見や難解な判例を見つけ出すといった、単調で面倒な作業を、迅速に済ませられるようになるかもしれない。こうした人々の仕事をパワーアップし、得られた知識を適用して患者の治療や法律意見書の作成に専念するための時間を増やせる」

 またMicrosoftは、元の質問に関連する後続の質問に答えを返すモデルの開発にも取り組んでいる。

 ブログでは次のように述べている。「例えば、『ドイツの首相は何年生まれ?』とシステムに尋ねたとする。その後で、『生まれた場所は?』と尋ねた時には、前の質問と同じ話題が続いていることを理解してくれた方がよい」

 「また当社は、複数の文から得た情報が解答に必要な場合でも、コンピューターが自然な解答を生成できるようにする方法にも注目している。例えば、『○○さんは米国の人?』とコンピューターに尋ねた時に、その情報の基になるのは、『○○氏はハワイで生まれた。米国の州だ』といった記述かもしれない」

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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