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ウイグル人・チベット人活動家に対するサイバー攻撃は同一集団の仕業
2016/01/27
米セキュリティ企業Palo Alto Networksは現地時間2016年1月24日、チベット人とウイグル人の活動家らを標的として長年続いてきた一連のサイバー攻撃について、7カ月にわたって調査した結果をレポートとして公表した。一連の攻撃は、外見上はそれぞれ別々の事例であるものの、同一のハッカー集団による可能性が高いとしている。

同社はこの集団に「Scarlet Mimic」というコード名を付けている。Scarlet Mimicが盗んだ情報は、ある民族国家以外にとってはほとんど関心がないものだと同社は説明している。
Palo Altoのインテリジェンス・ディレクター、Ryan Olson氏は、「我々が特定した攻撃の大多数は、ウイグル人かチベット人、あるいはその支援者を標的としたものだ」と話す。
こうした活動家団体に対する攻撃についての調査は、ロシアKaspersky Labやトレンドマイクロ、カナダ・トロント大学のCitizen Labなど、いくつかのセキュリティ関連機関も実施してきた。攻撃対象となった団体は、長年にわたって中国政府と対立している。だが、Palo Altoのレポートは、こうした攻撃を中国と結び付ける直接的な証拠はなかったとしている。
Palo Altoは、セキュリティ企業各社が確認した多数の攻撃について、関連する証跡を調査した。