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400円強の激安スマホ、インドで登場
2016/02/19
インドのスタートアップRinging Bellsが、同国の大衆に通信機器を広めるための新たな一手として、251ルピー(約4ドル)のスマートフォン「Freedom 251」を発売すると発表し、話題を集めている。

Freedom 251のスペックはつつましやかだ。公式サイトの説明によると、画面は4インチのIPS液晶で、カメラは背面カメラが320万画素、前面カメラが30万画素。プロセッサは1.3GHzのクアッドコアで、RAMは1Gバイト。内蔵ストレージは8Gバイトで、SDカードを使って32Gバイトまで拡張できる。OSはAndroid Lollipop 5.1。本体は1年保証だ。
だが、さまざまな部分で価格を抑えていることから、フルスペックのスマートフォンが当たり前になっているユーザーは敬遠するのではないかという懸念もある。
Freedom 251は、現時点でフィーチャーフォン(従来型携帯電話)を利用しているユーザーにとっては魅力的かもしれないが、バッテリーの持ちが悪いことは、こうしたユーザーにとって大きな問題の1つになるかもしれないと、米IDCのデバイス調査担当バイスプレジデント、Bryan Ma氏は言う。
Freedom 251のバッテリーは1450mAhと容量が少ない。バッテリーは何日も持つのが当たり前という感覚でいたフィーチャーフォンのユーザーにとっては、十分な容量ではないかもしれないとMa氏は言う。
アナリストらによると、このスマートフォンの部品原価は、おそらく販売価格を上回っている。発売元のRinging Bellsは、後でもっと高機能なスマートフォンを売るために、まずはこの激安スマートフォンで注目を集めて知名度を高めることを狙ったのではないかというのがアナリストらの読みだ。実際にそれが狙いだとしたら、同社は大成功を収めたことになる。インドのメディアはこの製品を大々的に取り上げているからだ。