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ブロックチェーン、医療分野での用途は

2017/03/28

Tim Greene Network World

 米ボストンで現地時間2017年3月22~23日に開催されたセキュリティカンファレンス「SecureWorld」の中で、米医療法人Partners HealthCareの副CISO、Esmond Kane氏が、ブロックチェーンについて話をした。ブロックチェーンは、医療機器のセキュリティや患者のプライバシー保護強化に役立つ可能性があるが、適切な実装が鍵になると同氏は指摘した。

Credit: Tim Greene

 一方でKane氏は、ブロックチェーンへの不信感をマイナス面の1つに挙げた。ブロックチェーンの潜在的なパフォーマンス問題による不信感や、ダークウエブでの違法品目の決済やランサムウエアを連想することによる不信感だ。

 暗号化された分散型公開台帳であるブロックチェーンには、医療分野で数多くの用途が考えられるとKane氏は言う。例えば、保険金請求の円滑な解決、医療用IoT機器の管理、個人医療データのプライバシー設定の細分化などだ。

 Partners Healthcareは、患者が自らの医療情報に対してさまざまなプライバシー設定を適用できるようにする目的で、ブロックチェーンに関心を寄せている。まだ構想以前の段階だが、仕組みとしてはレコードを構成要素ごとに細分化し、それぞれ個別にアクセス権を付与するようにすれば、レコードを受け取る可能性がある者が必要以上の権限を手にするリスクが減る、というものだ。

 ブロックチェーンを使うと、例えば企業の社員が心の病で治療を受けたかどうかなど、特定の情報に誰がアクセスできるかを制御可能になるとKane氏は言う。例えば、雇用主にはアクセスを認めず、患者が加入している保険会社にはアクセスを認める、といったことが考えられる。

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