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MicrosoftのHoloLens、Raspberry Pi 2で開発したロボットに生命を吹き込む

2015/05/01

Agam Shah IDG News Service

 デモンストレーションでは、Raspberry Pi 2を利用した物理的な台座の上にHoloLensのホログラムを重ね合わせて表示した「B15」というロボットが登場した。このロボットの制御パネルもHoloLensで表示され、ロボットの移動距離、バッテリーの残量、無線接続の状態、温度などの情報が示された。HoloLensは、これらのデータをロボットからリアルタイムで取得でき、ロボットの制御も、ホログラムのインタフェースを手で操作することで実行できる。

 HoloLensのもう1つの特徴として、物体や環境を認識できる機能がある。今回のデモンストレーションでは、3D空間内の地点をHoloLensでスキャンして、ロボットの移動経路を視覚化していた。これは、B15に移動の指令を伝える助けとなっていた。これが特に大きかったのは、B15は周囲の状況を認識するセンサーを搭載していないからだ。Raspberry Pi 2のような開発ボードは、天候、照度、移動などのセンサーを内蔵しておらず、拡張用のポートを使って追加できるようになっている。

 状況が変わり、それまでなかった障害物が出現した時にも、HoloLensの助けにより、ロボットは直ちに経路を変えることができる。自動車などの分野で、もっと大型のロボットを扱う時に、これは重要な要素だとMicrosoftは話している。

 HoloLensは既にWindows 10で動作しており、開発ボード側も同OSをサポートしている必要があると見られる。Windows 10が動作する開発ボードは、Raspberry Pi 2のほか、米Intelの「Galileo」やMicrosoftの「Sharks Cove」など、いくつかある。

 Microsoftによると、Windows 10で動作する各デバイスは、開発者がセンサーを扱うためのAPIを備えている。環境センサー、バイオメトリクスセンサー、近接センサー、モーションセンサーなど、デバイスが持つ数々のセンサーを活用できるよう、同社はWindows 10にユニバーサル・センサー・ドライバーを実装している。

 今回のデモンストレーションで示された、ホログラムによるロボット、制御パネル、ロボットの移動経路のオーバーレイ表示は、開発者向けプラットフォーム「Windows Holographic」を利用したWindows 10アプリケーションだ。ハードウエアのハッカーが名高いのは、アプリケーションの開発ではなく回路をいじることに関してであり、ソフトウエア開発のスキルにも多少磨きをかけることが必要になるかもしれない。

 Microsoftは、HoloLensの発売日や価格を明らかにしていない。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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