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World IPv6 Launchから6年、依然としてIPv4が優勢
2018/06/08
インターネット標準の普及促進などの活動を行っている非営利の国際組織Internet Society(ISOC)は、IPv6の普及を目指すイベント「World IPv6 Launch」から丸6年となる2018年6月6日、世界のIPv6導入状況についてまとめたレポートを発表した。サービス事業者の間でIPv6への対応は着実に進みつつあるものの、IPv4を超えるには至っていないという。

IPv6は、インターネット上のあらゆる通信の基盤となるプロトコルで、従来のIPv4に代わる新しいバージョンだ。レポートによると、IPトラフィック全体のうちでIPv6の占める割合が15%を超えている国は世界に24カ国、5%超となると49カ国ある。IPv6は「アーリーアダプター」の段階から「アーリーマジョリティ」の段階に移ったとISOCは説明している。
IPv6の状況についてISOCが前向きな表現をした理由の1つは、IPv6の利用そのものの拡大にある。米国の4大携帯キャリアや、米Comcast、インドReliance Jioなど、世界的に見て存在感が大きい通信事業者の中には、インターネットトラフィックの半数以上がIPv6となっている事業者もある。Reliance JioのIPv6利用者は推計2億3700万人だ。IPv6専用のネットワークなら、ネットワークの運用が極めてシンプルになり、コストも抑えられる。したがって、利用拡大の傾向が今後も続くと見る根拠はある。