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量子コンピューティングの新手法、カナダの研究チームが開発

2017/07/05

Peter Sayer IDG News Service

 量子計算の要素のうちで最も基本的なのは、2次元の量子ビットで、2個の値(0と1)を同時に取ることができる。6量子ビットの量子コンピューターであれば、64個(2の6乗)の値すべてを取れる。だがそれには、6つの要素の量子状態を維持する必要がある。

 2016年7月に、ロシアの研究チームが、量子ビットを使って量子コンピュータを開発するよりも、もっと少ない数のquditを維持する方が簡単だとする発表を行った。quditは、それぞれが量子ビットより多くの値を取ることができる。この研究チームは、5次元のquditを生成する方法を示した。これを使うと、2量子ビットの量子コンピューターを上回るコンピューティング能力を実現できる。

 今回カナダの研究チームが発表したフォトニクスチップでは、10次元のquditのペアを量子もつれ状態で生成できる。6量子ビットの量子コンピュータよりも多数の値を保持できるが、状態を維持するのは2つの要素だけで済む。

 このチップでは、9000以上の値を持つ量子もつれ状態のquditのペアを生成することも可能なはずだと研究チームは説明する。これは12量子ビットのコンピュータに相当する。

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