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SAPの「HANA」と「S/4HANA」、混同から普及への道筋

2017/08/01

Scott Carey Computerworld UK

 独SAPが次世代ERP(統合基幹業務システム)として「S/4HANA」を2015年に発表した時、Bill McDermott最高経営責任者(CEO)はこの製品について、「この23年間で最大のリリースだ。もしかすると、当社の歴史において最大かもしれない」と述べた。

 あれから2年。S/4HANAは、同社が期待していたような普及を見せつつある。しかし、S/4HANAと、その基盤にあるインメモリーデータベース「HANA」の違いが、ユーザー企業にとって分かりにくかったことから、ここに至るまでには紆余曲折があった。

 簡単に言えば、HANAは新しい種類のデータベース、S/4HANAはそのデータベースを基盤として動くERPソフトウエア群である。そして、HANAとS/4HANAのそれぞれを、SAPのマネージド・プライベートクラウド、AWSやAzureおよびGoogle Cloud Platformといったパブリッククラウド、ユーザー企業自身のオンプレミスデータセンターのいずれかで稼働させることができる。

 重要なポイントは、HANAのアーキテクチャーが従来のリレーショナルデータベースとは根本的に異なるという点だ。インメモリーで動作し、行単位ではなく列単位でデータを扱うことによって、リアルタイムに近い高速な分析能力と計算能力を実現している。HANAが登場したのは2010年だった。

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