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スタンフォード大、人工知能に関する100年規模の調査プロジェクトを開始

2014/12/26

Sharon Gaudin Computerworld

 この発言のしばらく後、AIを巡る議論にさらなる一石を投じたのがHawking氏だ。同氏は、英BBCのインタビューの中で、知性と屈強さの両面でいつか人間を上回りかねないマシンの開発に関して、科学者は慎重であるべきだの考えを示した。

 「こうしたものが自主独立して自らを進化させ、その進化のペースがどんどん速まっていく」と同氏は話し、「人類は、生物学的進化の遅さという限界があって太刀打ちできず、その地位を奪われてしまう」と述べた。

 スタンフォード大が今回立ち上げるプロジェクトは、AIが社会にもたらすプラスの効果の方に重心を置いていると見られるが、事態の進展やその方向性についても注視していく意向だ。

 同大学の卒業生で、現在は米Microsoftの研究部門Microsoft Researchでマネージングディレクターを務めているEric Horvitz氏は、発表文の中で次のように述べている。「私は未来に関してきわめて楽観的であり、(AIの)発展によって人類に今後大きな価値がもたらされると見ている。しかし、チャンスと問題をすべて予見することは難しい。したがって、長期的なプロセスを構築することが必要だ」

 米カーネギーメロン大学で機械学習科の主任を務めるTom Mitchell教授は、AIの発展は続いていると述べ、常にその1歩先か2歩先を行くことを目指すのが賢明だと話す。

 「今後、ジーニー(魔法のランプ精霊:転じてトラブルの種)をランプに戻すことはない」と同氏は発表文の中で述べている。「AI技術は数多くの方向に発展しており、数多くの組織がその発展を導いていることから、今後も間違いなく続いていくはずだ。AI100は、先を見据えた革新的な取り組みとして、このトレンドに応えるものだ。我々が社会として今後進んでいく道筋を決めるための機会であり、不意の進展に至らないようにするための機会である」

 現時点では、このプロジェクトには、スタンフォード大学とカーネギーメロン大学のほか、米ハーバード大学、米カリフォルニア大学バークレー校、カナダのブリティッシュコロンビア大学の科学者が参加を予定している。

(了)

翻訳:内山卓則=ニューズフロント
記事原文(英語)はこちら

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